【建築設備はかせ】排水トラップの構造・種類(洗濯機・洗面台・シンク)

建築設備はかせ

◆排水トラップの構造・種類の解説

◆排水トラップとは?

排水トラップとは公衆の下水道や排水管などからの臭気や硫化水素などのガス、また小さな害虫またはねずみなどの小動物が排水管を通じて侵入してくることを防止する目的で設置される装置のことです。

排水管の臭気や小動物の侵入を防止するための設備は過去にもたくさんの装置が開発されてきましたが、排水管内部に封水を行い臭気や害虫の侵入を防止する構造は簡易的でありながら効果も高く、「水封式の排水トラップ」は現在もシンクや洗面台などの家住宅建築設備の他、あらゆる建築現場の装置として利用されております。

◆排水トラップの構造

建築設備の排水トラップの構造はとてもシンプルな構造となっております。

洗面台などの建築設備の場合、排水口から下方に向かって繋がる排水パイプを通じて排水が流れ水を一時的に封水するトラップがあり、ディップ、ウェアがありウェアに封水面が作られる構造です。(下記、排水トラップの構造図参照)

排水トラップの構造図【画像】

トラップは「罠」とも訳されますが、この排水トラップ部分の封水は仮に排水管に害虫や臭気が侵入してきた場合に水の層が壁となり室内への侵入を食い止めます。

この構造の利点は簡易的であり、かつ封水は水を使用するたびに新しい水に入れ替わり常時、排水トラップに腐敗した水が溜まりにくい点にあります。

但し、排水管トラップの構造はゴミが溜まりやすい構造とも言えるため、パイプ詰まりの原因になりやすいというデメリットも持ちあわせております。

◆洗濯機・シンクの排水トラップの掃除・交換

排水トラップは構造上、どうしても物が詰まりやすいため、パイプ詰まりが発生した時の為に取り外して交換や掃除ができるような構造となっております。

洗濯機の排水トラップは小型で簡易的ですが小さく分解が可能となっている製品が大半であり個人で簡単に交換、清掃する事が可能です。

また、主婦であれば流し台のシンクの排水口トラップの掃除を行った経験をお持ちの方は多いはずです。

キッチン・シンクの排水口部分はネットを利用しても油や食材のカスが溜まりドロドロとした腐食物が残りやすい部分でもあります。

シンクまわりは衛生的にも清潔に保つべき場所ですから排水口ネットの交換だけでなく、内部の部品まで洗浄するのがベストです。

◆洗面台排水トラップの掃除・交換・取付

洗面台の排水トラップは、洗面台の下にある収納庫の扉を開けると「Pトラップ」または「Sトラップ」の排水パイプを確認することができます。

洗面台の排水パイプは封水部分の清掃ができるように取り外しが可能となっておりますが、こちらは専用器具が必要な上に、締めが緩くなると水漏れの原因ともなるため、安易に取り外し、取り付けを行うのは危険です。

ですから洗面台などの場合は、市販の洗浄剤(排水口に投入するタイプも錠剤もしくは液体)を使用して定期的にパイプの詰まりを防止するように心がけることが大切です。

◆排水トラップの種類と特徴。

排水トラップの種類は大きく分類するとサイホン型トラップと封水が破られやすい非サイホン型トラップに分類することができます。

【排水トラップの種類】
サイホン型トラップ
Sトラップ Pトラップ Uトラップ
Sトラップ【画像】
広く普及している排水管。Pトラップと比較するとサイホン作用を生じやすいというデメリットを持ちます。
Pトラップ【画像】
近年特に広く普及している排水管。通気管を設置する事で封水も安定します。
Uトラップ【画像】
横走配管に使用される排水管。機能は同じですが、形状的に排水管の流れを阻害するデメリットを持ちます。
非サイホン型トラップ
椀トラップ ドラムトラップ
椀トラップ【画像】
キッチン、シンクなどに広く採用されている排水トラップです。椀トラップの排水管に他の排水トラップを設けると排水の流れを悪くするため2重トラップにならないように注意が必要です。
ドラムトラップ【画像】
排水トラップの構造が小さなタンクのようになっており多量の水を蓄える事ができるようになっております。その為、封水の破損がおこりにくいメリットがあります。